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第一 対[句]の章
YAMAKA VAGGA(THE TWIN VERSES)
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第1偈 チャクパーラ長老
何故、比丘チャクパーラが悟りをひらいたのに、盲になったのか?その原因は・・・
[偈: Gāthā]
1. 心に関するすべてのものは、
心が先立ち、
心が
主であり、
心より成る。人、
汚れた心で話した
り、行ったり、考えれば、
荷車をひく牛の足を
追う車輪のごとく、
苦しみ、その人に従う。
[パーリ語: Pali]
Manopubbaṅgamā dhammā / manoseṭṭhā manomayā
manasā ce paduṭṭhena / bhāsati vā karoti vā
Tato naṁ dukkhamanveti / cakkaṁ va vahato padaṁ
[英語: English]
All mental phenomena have mind as their forerunner:
they have mind as their chief; they are mind – made.
If one speaks or acts with an evil mind.
Suffering “dukkha” follows him just as the wheel follows the hoof
– print of the ox that draws the craft.
[因縁物語: Story]
※一人の信心深い中年男チャクパーラ(Cakkhupāla)が出家して比丘となった。たゆまぬ努力の結果、比丘は、悟りの第四段階である阿羅漢果(Arahaṁ)を得たが、
不幸なことに、その時、盲になった。
ある夜、回廊をゆっくり歩きながら瞑想をしていた盲目の比丘チャクパーラは、知らずに虫を踏み殺してしまい、
仲間の比丘から不殺生の戒律を犯したと仏陀に訴えられた。
しかし、仏陀は、故意に虫を殺したのではないという理由からこの比丘をお許しになった。
そこで比丘たちは、「何故、比丘チャクパーラが悟りをひ
らいたのに、盲になったのか?その原因をぜひ知りたい」とたずねた。
比丘チャクパーラの前世は医者であった。そして、一人の目の悪い貧しい女性に薬を与えていた。
それには条件があり、もし、視力が回復すると、女性とその子供たちは医者の召し使いになるという約束があったのである。
しかし、心から望んだ約束でないため、女性は逆にだんだん視力がおちていく芝居をした。
これに怒った医者は、別の薬を与え、彼女を本当の盲にした。
これが、比丘チャクパーラが盲になった原因であると仏陀は述べられたのである。
(第1偈の因縁物語)
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