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第一 対[句]の章
YAMAKA VAGGA(THE TWIN VERSES)
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第2偈 マッタクンダリー
瀕死の息子は、じっーと仏陀の姿を見ると、大いに喜び、その喜びの気持ちのまま息をひきとり・・・
[偈: Gāthā]
2. 心に関するすべてのものは、
心が先立ち、
心が
主であり、
心より成る。人、
清らかな心で話した
り、行ったり、考えれば、
人に影がそう
ごとく、楽しみ、そのひとに従う。
[パーリ語: Pali]
Manopubbaṅ gamā dhammā / manoseṭṭhā manomayā
Manasā ce pasannena / bhāsati vā karoti vā
Tato naṁ sukha manveti / chāyāva anapāyini
[英語: English]
All mental phenomena have mind as their forerunner:
they have mind as their chief; they are mind – made.
If one speaks or acts with a pure mind, happiness “sukha” follows him
like a shadow that never leaves him.
[因縁物語: Story]
※アディンナプッバカ(Adinnapubbaka)というバラモン
の一人息子マッタクンダリ(Maṭṭhakuṅḍalī)は、病気で長い間苦しみ続け、すでに死の一歩手前であった。
というのも父親がたいへん「けち」で、息子の病気が手遅れになるまで一度も医者に見せなかったのである。
この悲惨な状態を感知した仏陀は、その息子を救うために会いに行かれた。
瀕死の息子は、じっーと仏陀の姿を見ると、大いに喜び、その喜びの気持ちのまま息をひきとり、
三十三天界(Tāvatiṁsa)に生まれ変わった。天界に生まれた息子は、墓の前で涙を流して悲しんでいる
父親の哀れな姿を見て、何とか父親を救ってやりたいという気持ちから老人の姿に変身して天界から人間に降りて来た。
そして、「自分は死後、天界に生まれ変わった」と告げた。
突然、目の前に現れた老人から「死んだ貴方の息子です」
と名乗られた父親は、たいへんびっくりした。
しかし、その老人の声が死んだ息子の声にたいへんよく似ているので、だんだん信じるようになった。
やがて、父親は、息子のアドバイスにしたがって、仏陀と比丘たちを家に招待してたくさんの御馳走を施した。
(第2偈の因縁物語)
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