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第四章 花の章
PUPPHA VAGGA(FLOWERS)
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第46偈 蜃気楼と比丘
「この世のすべてのものは、蜃気楼のように実体のないものである。」
【偈 :Gatha】
46. この身体
は、泡
のようであると理解
し、陽炎
の
ようであると洞察
する人
は、悪魔
の花
のような[業
・煩悩
・異
熟
という三
つの]輪廻
を断
ち切
って、死
王
が見
ることができない[涅槃
に」行
く
べきである。
【パーリ語 :Pali】
Pheṇūpamaṁ kāyaminaṁ viditvā /
marīcidhammaṁ abhisambudhāno
Chetvāna mārassa papupphakāni /
adassanaṁ maccurājassa gacche.
【英語 :English】
Knowing that this body is like foam, and comprehending its mirage – nature, one should destroy the flower – shafts of sensual passions (Mara),
and pass beyond the sight of the king of death.
【因縁物語 :Story】
※仏陀から瞑想の大事さを教えてもらった一人の比丘
が、森へ行き、瞑想にはげんでいた。
しかし、一生懸命瞑想しているにもかかわらず阿羅漢の悟りを得ることができなかった。
そこで比丘は、
自分の修行で欠けている点を仏陀から指摘していただこうと仏陀のところへ出かけ、その途中で蜃気楼を見た。
「この世のすべてのものは、蜃気楼のように実体のないものである」と感じた比丘は、その場でしばらく瞑想した。
再び仏陀のもとへ向かった比丘は、アチラウァティ川(Aciravati)で旅で汚れた体を洗い、激流のそばにある大
きな木の下に座った。
比丘は激流をじっと見続けながら「この世のすべてのものは、常に変化し続けている」と、感じた。
そして比丘は仏陀に道中で
感じたことを話した。
仏陀は、それは正しい真理であると説かれたのである。
(第46偈の因縁物語)
※①「異熟」(Vipāka)とは、善悪の業の結果である。
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