ダンマパダこころの清流を求めて

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第一 対[句]の章
YAMAKA VAGGA(THE TWIN VERSES)


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第15偈 チュンダスーカリカ

たいへん残念なことに一度も皆から愛され、喜ばれるということをしなかった・・・その理由は・・・

[偈: Gāthā]
15. わる いことをする ひと は、この かな しみ、あの かな しみ、 ふた つの において かな しむ。 自分じぶんけが れた 行為ふるまい て、その ひと は、 かな しみ、 かつ くる しむ。

[パーリ語: Pali]
Idha socati pecca socati / pāpakārī ubhayattha socati
So socati so vihaññati / disvā kammakiliṭṭhamattano.

[英語: English]
Here he grieves, hereafter he grieves. In both states the evil – doer grieves. He grieves, he is afflicted , perceiving the impurity of his own deeds.

[因縁物語: Story]
※チュンダ(Cunda)は、長い間豚を殺し続けていた。 まず、生きている豚を柱に縛り、こん棒でなぐり殺し、その豚の口に沸騰したお湯を注ぎ込んで内臓をきれいに洗い、最後に、首を鋭い刃物で切り落とすのである。

この屠殺を五十五年以上も続けて来たチュンダは、たいへん残念なことに一度も皆から愛され、喜ばれるということをしなかった。

いつの日かチュンダは病気となり、 ちょうど殺される豚が死に際に、ヒヒィー、ヒヒィーと悲鳴をあげるように、七日間激しい苦痛を味わいながら死んだ。

そして、死後、彼は地獄の苦しみを受ける世界(Avīci Niraya)に生まれ変わったのである。
(第15偈の因縁物語)





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