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第一 対[句]の章
YAMAKA VAGGA(THE TWIN VERSES)
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第3・4偈 ティッサ長老
ティッサ長老は、ブッダの従兄弟であることを鼻にかけ、先輩比丘に敬意を払わず・・・
【第3偈】
[偈: Gāthā]
3. 「彼は私を
罵り、叩き、
打ち負かし、
私のものを
奪い去
ってしまった」と、そのような怨みを
持ち続ける
人 たちに、怨みの
鎮まることはない。
[パーリ語: Pali]
Akkocchi maṁ avadhi maṁ / ajini maṁ ahāsi me
Ye ca taṁ upanayhanti / veraṁ tesaṁ na sammati
[英語: English]
“He abused me , he beat me. He defeated me,
he robbed me;” in those who harbour such thoughts,
hatred is not appeased”
【第4偈】
[偈: Gāthā]
4. 「彼は私を
罵り、叩き、
打ち負かし、
私のものを
奪い去
ってしまった」と、そのような恨みを
持たない
人 たちに、怨みは
鎮まる。
[パーリ語: Pali]
Akkocchi ṁaṁ avaḍhi ṁaṁ / ajiṅi ṁaṁ aha si ṁe
Ye ca ṭaṁ ṅupaṅayhaṅṭi / veraṁ ṭesu pasaṁṁaṭi
[英語: English]
“He abused me , he beat me, He defeated me,
he robbed me;” in those who do not harbour such thoughts,
hatred is appeased”
[因縁物語: Story]
※年老いてから出家したティッサ(Tissa)長老は、新入り
であるにもかかわらず、仏陀の従兄弟であることを鼻にかけ、先輩の比丘たちに敬意を払わないばかりか、
サンガに入門した比丘としての務めも怠った。
ほかの比丘たちもティッサ長老の態度を心良く思っていなかったので、
やがてティッサ長老はみんなからいじめられるようになった。立腹した長老は、仏陀のところへ出かけ、
このことを訴えた。
仏陀は、ティッサの立場を十分理解した上でみんなにあやまることをアドバイスされた。
しかし、ティッサ長老が拒否の態度を示したので、仏陀は「ティッサよ、お前は前世においても
やはり同じ態度をしたのだよ。他の比丘たちに恨みを持つのではない。
恨みを持たぬ行動だけが、恨みを静めることができる」と説かれたのである。
(第3・4偈の因縁物語)
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