ダンマパダこころの清流を求めて

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第三 心の章
CITTA VAGGA(MIND)


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第33・34偈 メギヤ長老

期待したほどの瞑想が出来なかった比丘・・・仏陀は・・・

【偈: Gatha】
33. ちょうど ゆみ づく をまっすぐなお すように、 賢者けんじゃ は、「所縁しょえん にたいして」ざわめき、うご きや すく、まもがた く、そして、おさがたこころただ しく する。

【パーリ語: Pali】
Phandanaṁ capalaṁ cittaṁ / dūrakkhaṁ dunnivārayaṁ
Ujuṁ karoti medhāvi / usukārova tejanaṁ.

【英語: English】
The filckering, fickle mind, difficult to guard, difficult to control ,– the wise person straightens it as a fletcher straightens an arrow.


【偈: Gatha】
34. ちょうど 水中すいちゅう住処すみか からりく げられたさかな が ぴょんぴょんとまわ るように、輪廻りんね という 煩悩ぼんのう悪魔マーラ遮断しゃだん するために、俗界ぞくかい から修行しゅぎょうはい ったこのこころ は、さわ ぎ、まわ る。 それゆえ に、賢者けんじゃ は、あきらめることなく、その こころ をまっすぐにすべきである。

【パーリ語: Pali】
Vārijova thale khitto / okamokata ubbhanto
Pariphandatidaṁ cittaṁ / Māradheyyaṁ pahātave.

【英語: English】
Like a fish that is drawn from its watery home and thrown upon land, even so does this mind flutter. Therefore the realm of the passions should be shunned.

【因縁物語: Story】
※比丘メギヤ(Meghiya)は、仏陀の身の回りを世話する比丘であった。

ある日、この比丘は、たく鉢の帰りによく成熟したマンゴーの園を見つけ、この園の中でじっくり瞑想したいと思った。

急いで僧院に帰り、仏陀にお願いしてすぐに出かけようとしたが、 あいにく仏陀の世話をするほかの比丘たちが不在中であった。

イライラしながら彼らの帰りを待った比丘は、やっとのことでマンゴーの園にくると、 「瞑想に集中するぞ!」と張り切った。

しかし、期待したほどの瞑想ができなかった比丘は、肩を 落として仏陀のもとへ帰ってきた。

そこで仏陀は、まず自分の心の中の敵(煩悩)を征服することが肝要だと励まされたのである。
(第33・34偈の因縁物語)




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