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第三 心の章
CITTA VAGGA(MIND)
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第36偈 不満のある一人の比丘
物事に集中できず、不満のある出家生活・・・仏陀は・・・
【偈:Gatha】
36. はなはだ見極
め難
いほど繊細
にして、欲
すると
ころに飛
んでいくこの心
を賢者
は、守
るべきで
ある。守
られた心
こそ、安楽
をもたらす。
【パーリ語:Pali】
Sududdasaṁ sunipuṅaṁ / yatthakāmanipātinaṁ
Cittaṁ rakkhetha medhāvi / cittaṁ guttaṁ sukhāvahaṁ.
【英語:English】
The mind is very hard to perceive, extremely subtle , settles wherever it likes. Let the wise person guard it; a guarded mind is conductive to happiness.
【因縁物語:Story】
※ある「金貸し」の息子が、いつも「たく鉢」にやっ
てくる比丘に「どうすれば不幸な人生を歩まずにすむのですか?」と質問した。
比丘は、
「
(1)仕事をすること、
(2)家族を養うこと、
(3)仏教に寄付すること。
この三つを実践することです」と答えた。
息子は、すでに教えられた三つを実行していたので、
さらにたずねると、
「次に、
(1)仏・法・僧を敬い、五つの戒律を守ること。
(2)十の戒律を守ること。
(3)出家して比丘になること
です」と比丘は答えた。
そこで、「金貸し」の息子は出家して比丘となった。
比丘になると先輩の比丘たちから多くのことを教えられ、かつ、いろいろなことを学ばなければ
ならなかった。
それらに忙殺されたこの比丘は、だんだん消化不良の状態となり、
心が乱れ、物事に集中できず、不満のある出家生活となったのである。
この比丘の悩みに気づいた仏陀は、
「もし、自分の心をよく調えるものがあれば、その一つのことだけに専念しなさい。
そして、自分の心をよく守りなさい」とアドバイスされた。
後に、この比丘は、こつこつと修行を積み重ねた結果、悟りを得たのである。
(第36偈の因縁物語)
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