ダンマパダこころの清流を求めて

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第三 心の章
CITTA VAGGA(MIND)


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第41偈 悪臭のする長老

自分に対するきびしい禁欲と腫れ物による痛みの中で比丘プーティガッタティッサは、瞑想を続けた。

【偈 :Gatha】
41. おお、このとお からず、やがて意識いしき がなくな り、 てられて、使つか いみちのない丸太まるた のように、 大地だいちうえよこ たわるであろう。

【パーリ語 :Pali】
Aciraṁ vata’yaṁ kāyo / pathaviṁ adhisessati
Chuddho apetaviññāṇo / nirattaṁva kalingaraṁ

【英語 :English】
Sadly before long this body will lie on the earth cast away, devoid of consciousness, just as a useless wooden log.

【因縁物語 :Story】
※仏陀から瞑想の大切さを教えられた一人の比丘が、早速、森の中で瞑想にはげんだ。

しかし、修行中に一種の腫れ物 が体にでき、それが体中に広がり、ウミと血で悪臭を放つようになった。

仲間の比丘は、この悪臭を放つ比丘をプーティガッタティッサ (Pūtigattatissa)と呼び、仲間外れにした。

自分に対するきびしい禁欲と腫れ物による痛みの中で比丘プーティガッタティッサは、瞑想を続けた。

仏陀は、仲間から置き去りにされ、悲惨な状態で修行を続けているこの比丘を感知した。

同時に、彼はすぐに悟りの第四段階である阿羅漢を得るであろうと洞察した。

仏陀は、比丘プーティガッタティッサをたずね、悪臭のするその身体を温かい水できれいに洗われ、手厚く看護された。

そして、比丘の横に腰を掛けながら肉体のはかなさについて説かれたのである。

仏陀の手厚い看護のおかげにより、健康を回復した比丘プーティガッタティッサは、再び修行に励み、ついに阿羅漢の悟りを得、その後亡 くなったのである。
(第41偈の因縁物語)





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