ダンマパダこころの清流を求めて

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第四章 花の章
PUPPHA VAGGA(FLOWERS)


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第54・55偈 アーナンダ尊者の問い

ある夜、アーナンダ尊者(Anānda)は、一人で瞑想しながら・・・

【偈 :Gatha】
54. はなかお りは、かぜさか らってはひろ がらない。 白檀びゃくだん 、タガラ、ジャスミンのかお りもまたしかり。 しかし、ひといまし めのかお りは、かぜ にさからっ てもひろ がってゆく。ひとかお りは、 すべてのところひろ がっていく。

【パーリ語 :Pali】
Na pupphagandho paṭivātameti / na candanaṁ tagaramallikā vā
Satañca gandho pativātameti / sabbā disā sappuriso pavāyati

【英語 :English】
The perfume of flowers does not blow against the wind, nor does the fragrance of sandalwood, tagara and jasmine, but the fragrance of the virtuous blows against the wind; the virtuous man pervades every direction.

   

【偈 :Gatha】
55. 白檀びゃくだん 、タガラ、蓮華はす 、あるいはジャスミンの かお りより、よいおこな いをするひと①かお りこそ最高さいこう である。

【パーリ語 :Pali】
Cadanaṁ tagaraṁ vāpi / uppalaṁ atha vassikī Etesaṁ gandhajātānaṁ / sīlagandho anuttaro.

【英語 :English】
Sandalwood, tagara , lotus, jasmine: above all these kinds of fragrance, the perfume of virtue is by far the best.

【因縁物語 :Story】
※ある夜、アーナンダ尊者(Anānda)は、一人で瞑想し ながら「木の香り、花の香り、根の香り、これらの香りは風に流され、四方に広がっていく。

風に逆らって広がるような香りというものが、この世に存在するのだろうか?」と黙想していた。

しかし、なかなか答えが見つからず、そこで、仏陀に尋ねたのである。

(第54・55の偈因縁物語)

※①:戒律を守り、善い行動習慣をもつ人。





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