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第五 愚者 の章 
BALA VAGGA(FOOL)
        
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第65偈 悪から善へ
何故、出家する前に売春婦と遊び呆けていた彼らがこのように早く阿羅漢果を得ることができたのですか?
        	【偈 :Gāthā】
        
            65. 智者
は、賢者
とほんのわずか接
するだけで、即座
に正
しい真理
[法
]を知
る。ちょうど舌
が料理
の味
を一瞬
のうちにわかるように。
            
            
        
        
        
           【パーリ語 :Pali】
           
            Muhuttamapi ce viññu | paṇḍitaṁ payirupāsati  ||
Khipparṁ dhammaṁ vijānāti  |  jivhā sūparasaṁ yathā  ||
        
        
        
        
        【英語 :English】
        
        Though an intelligent person, associates with a wise man for only a moment, 
        he quickly understands the Dhamma as the tongue (tastes) the flavour of soup.
        
        
        
        
            【因縁物語 :Story】
            
            
            ※パヴェヤァカからやって来た三十人の青年たちが、森の中 で一人の売春婦と戯れている
            最中に貴重品を盗み取られた。
            後でそれに気づいた青年たちは、彼女を捕らえようと森の 中を探し回っているところ
            偶然仏陀と出会った。
            そして、仏陀の説法を譲聴した彼らは、全員預流果を得た。
            ある日、 比丘となったこの三十名の青年に仏陀はアナマダッガ経 (註(①)を説かれた。
            そして、すぐに全員が悟りの
            最高位で ある阿羅漢果を得た。
            これに吃驚した他の比丘たちが
            「何故、出家する前に売春婦
            と遊び呆けていた彼らがこのように早く阿羅漢果を得ることができたのですか?」
            と仏陀にたずねた。
そこで仏陀は
「比丘たちよ、あの者たちはすでに前世においても同じ過ちを犯していた。しかし、
その時もマハー・ ツンディラの教え(註②)を聞き、たちまち理解した。あの比丘たちは、すでに
その時から高い知性をもっていた」
と答えられたのである。
 (第65偈の因縁物語)
※註①「アナマタッガ経(Anamatagga sutta)」: その始めも量られざる無始の輪廻の苦しみを説き、
それより解脱することを説いたお経。
 [ビルマ版相応部P394]
※註②「本生物語」:Jātaka-第388話参考。
 [ビルマ版 Jātaka P147]
 
        
        
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