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清浄道論 Visuddhimagga 1-2
戒の解釈 2/14
(Sīla-niddessa)



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清浄道論 Visuddhimagga 1-2
戒の解釈 2/14


【22/26ページ: 22ページから】

『戒めに関する七つの質問。その[5]. 又、この戒めには何種類があるのか?』
(Katividhaṁ c’ etaṁ sīlan ti)

今、「この戒めには幾種類があるのか?

(Katividhaṁ c’ etaṁ sīlan ti)とは、これについては[次の]解答がある。

【一種類の戒め】

先ず、実にこの戒めの一切は、自分の戒行の特徴(attano sīlanalakkhaṇa)によりて一種類である。

【二種類の戒め】

従がい守る(cāritta)と禁じる(vāritta)とによりて二種類となる。

同様に、勝れた正行(ābhisamācārika)と 初めの梵行(ādi brahmacariya)とによりて[二種類となる]。

離れる(virati)と離れない(avirati)とによりて[二種類である]。

依存する(nissita)と依存しない(anissita)によりて[二種類である]、

身体の周辺(kāyapariyanta)と生命の終わり(āpāakoṇika)とによりて[二種類である]、

制限がある(sapariyanta)と制限のない(apariyanta)とによりて[二種類である]とによりて、

世間(lokiya)と出世間(lokuttara)とによりても[二種類となる]。

【三種類の戒め】

劣ったもの(hīna)・

中ほどのもの(majjhima)・

勝れたもの(paṇīta)

によりて三種類となる。

同様に、

我増上(attādhipateyya)と

世間増上(lokādhipateyya)と

法増上(dhamma-adhipateyya)とによりて

[三種類となる]、

執取(parāmaṭṭha)と

無執取(a parāmaṭṭha)と

安息(paṭippassaddhi)とによりて

[三種類となる]、

清浄(visuddha)と

不清浄(avisuddha)と

疑惑(vematika)とによりて

[三種類となる]、

あるいは

⑤有学(sekkha)と

無学(asekkha)と

有学に非ず無学に非ず(neva-sekkhanāsekkha)

とによりても[三種類となる]。

【四種類の戒め】

退分(hānabhāgiya)と

住分(ṭhitibhāgiya)と

勝進分(visesabhāgiya)と

決択分(nibbedha-bhāgiya)とによりて

四種類となる。

同様に、

比丘[戒](bhikkhu)と

比丘尼[戒] (bhikkhunī)と

具足戒を未だ受けていない [沙弥戒・沙弥尼戒・正学女戒] (anupasampanna)と

在家戒(gahaṭṭha)によりて

[四種類となる] 、

自然[戒] (pakati)と

正行[戒] (ācāra)と

法性[戒](dhammatā)と

宿因戒(pubbahetukasīla)とによりて

[四種類となる]、

戒律儀(=別解脱律儀, pātimokkhasaṁvara)と

根律儀(indriyasaṁvara)と

生活[律儀](=活命浄, ājīvapārisuddhi)と

資具依止戒(paccayasannissitasīla)とによりても

[四種類となる]。

【五種類の戒め】

制限遍浄戒(pariyantapārisuddhisīla)などによりて

五種類となる。

これは、又、[小部経の一つ]無碍解[道](Paṭisambhidā)にも説かれている。

[即ち]五つの[遍浄]戒がある。

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