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清浄道論 Visuddhimagga 1-3
戒の解釈 6/14
(Sīla-niddessa)
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清浄道論 Visuddhimagga 1-3
戒の解釈 6/14
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その中で、
「[比丘生活の]必需品(=資具)の受用と称せられる」(paccaya-paṭisevana-saṅkhātenā)とは、
①暑さ・
寒さ・
虻・
蚊・
風・
太陽の熱・
蛇
などの害を防ぎ、身体の陰部を隠すために法衣を受用する、
②身体の存続・
維持のために、
餓えや病を静めるために、仏典を学び・
教え・修行するために信者からの施しの食物を受用する、
③寒さ・
暑さを防ぐために、
虻・
蚊・
風・
太陽の熱・
蛇
などの害を防ぐために、
季節の危害を除くために、
坐禅を楽しむための限りにおいて起きて半畳寝て一畳の住む所を受用する、
④既にかかっている病の苦痛・
悩害を取り除くために、
病人の必需品である薬を受用するという比丘生活の]必需品の受用というその如くに称する、
あるいは必需品の受用なると称せられるものである。
「謎かけ」(Sāmantajappitenā)とは、[布施を多くさせるために信者の周辺に]近ずき、[それとなく]言うことである。
「又、身体の振る舞い(=威儀)」(Iriyāpath’ assa vā)とは、
[歩く・住む・坐る・臥せるの]四つの身体の振る舞い(=威儀)のことである。
「うわべだけの飾り(=偽り)」(aṭṭhapanā)とは、
先ず、本心からではない愛想のよいお世辞を言って環境を整えることである。
あるいは恭しくお世辞を言って下準備をすることである。
「環境を整える」(ṭhapanā)とは、
お世辞などを言って騙すための作業を整えることである。
「しっかり整え置く」(Saṇṭhapanā)とは、
しっかりと構成すること、[信者の]心の喜ぶ環境を作ることであると言われる。
[即ち、悪知恵の働く比丘が仏陀の教えを間借りして、
いろいろな演出などをして、信者にその悪い企みが知られないように雰囲気作りをすることである]。
「渋い顔」(Bhākuṭikā)とは、
[自分が]努力して[サンガの]先頭に立って指導している状態を[信者の]目につくように故意に振舞って、
渋い面をつくること、顔をしかめることと言われる。
渋い面を作る習慣があるということで渋い顔をする者である。
[信者から尊敬されたいために]顔をしかめる状態にある、
故意に人を騙す[悪い]企みのことである。
詐欺(Kuha)とは、故意に人を騙すに至る[悪い道]のことである。故意に人を騙す状態が、偽り(kuhiti)である。
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