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第五 愚者 の章
BALA VAGGA(FOOL)
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第66偈 あるライ病患者
「あなたは何とバカなことを言われる。私はあなたが言われる程心の貧しい人間では ありません。何故なら、私には仏陀が説かれた、お金で買うことのできない聖なる七つの宝(註①)があるからです」
【偈 :Gāthā】
66. 少
し知恵
のある愚
かな人
たちは、自分
自身
に対
して本当
の敵
を傷
つけるかのように、後
に苦
い [結果
という] 果実
に苦
しむ悪行
を振
る舞
い続
ける。
【パーリ語 :Pali】
Caranti bālā dummedhā | amitteneva attanā ||
Karontā pāpakaṁ kammaṁ | yaṁ hoti kaṭukapphalaṁ ||
【英語 :English】
Fools of little wit move about with the self as their own enemies,
doing evils deeds, the fruit of which is bitter.
【因縁物語 :Story】
※ある日、癩病患者のスッパブッダ (Suppabuddha) が聴衆と少し離れた場所で仏陀の説法
に耳を傾けていた。そして、 この説法によって彼は預流果を得た。
うれしさのあまり
スッパブッダは、ぜひ仏陀にこの気持ちを伝えたいとその後を追いかけた。
これを見ていた神々の王サッカは、
ひとつスッパブッタの信仰の深さをためしてやろうと彼の前に現れ 「スッパブッダよ、預流果を得て喜んでいるが、
しかし、お前はただの貧しい乞食ではないか。仏陀の教えを捨てるならば、たくさんのお金をやろう」と誘惑の声をかけた。
それに対してスッパブッダは「あなたは何とバカなことを言われる。私はあなたが言われる程心の貧しい人間では
ありません。何故なら、私には仏陀が説かれた、お金で買うことのできない聖なる七つの宝(註①)があるからです」
と答えるや、そのまま道を急いだ。
そして、僧院に到着したスッパブッダは仏陀に預流果を得た喜びを語った。やがて心から幸せを感じながら僧院を
辞した彼は、その帰り道、 突然現れて来た一頭の雌牛の角に刺されて死んだ。
このニュースに驚いた比丘たちが「
尊者よ、何故スッパブッダは雌牛に殺されたのですか?又、死後、どこへ輪廻転生したの ですか?」と仏陀に質問した。
そこで仏陀は「比丘たちよ、昔、それぞれ裕福な家庭で育った四人の若者がいた。彼らは一人の高級娼婦と快楽に
ふけり、そして、皆で共謀して彼女を殺し宝石類などを奪った。
殺された娼婦は復讐を誓い、死後、人食い鬼女に、さらにこの世において雌牛に生まれ変わった。
スッパブッダは、 その仲間の一人で
あった。これが雌牛に殺された原因であ る。
さらにこの若者は次の輪廻転生で人間界に生まれ変わっ た時、辟支仏に唾を吐いた。
これが癩病を患った原因である。
しかし、スッパブッダは死の直前預流果を得たため、 死後、三十三天界に生まれ変わり、今は
そこで楽しく暮 らしている」と答えられたのである。
(第66偈の因縁物語)
※註①「七つの財宝」; 1.信仰(信): Saddhā, 2.戒め(戒): Sīla, 3.悪行への恥じ (慚): Hirī,
4.悪行への恐れ(愧): Ottappa,5.見聞: Suta, 6.布施(捨): Cāga, 7.智慧: Paññā
[ビルマ版増支部 II-P398]
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