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第五 愚者 の章
BALA VAGGA(FOOL)


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第67偈 ある百姓

その地に着くとアーナンダ尊者に「アーナンダよ、ここにたいへん 危険な毒蛇がいる」と言った。 「はい、尊者よ。確かに危険な毒蛇がおります」と アーナンダも答え、やがて二人はその場を後にした

【偈 :Gāthā】
67. あるおこな いをしたあと で、なや まされ、なみだ をためてさけ ぶ。そのようなむく いを ける行為こうい は、してはならない。

【パーリ語 :Pali】
Na tam kammaṁ kataṁ sādhu | yaṁ katvā anutappati ||
Yassa assumukho rodaṁ | vipākaṁ paṭisevati ||

【英語 :English】
That deed is not well done if, after having done it, one repents, and when weeping with a tearful face, one reaps the fruit of it.

【因縁物語 :Story】
※ある夜、盗賊の一団が町の富豪家から高価な品々を盗んだ。 すぐに彼らは山分けをして 闇夜に消えたが、一人が自分の取り分を落としたのに気づかずそのまま立ち去った。
やがて夜が明ける頃、仏陀はその神通力によって預流果を得る能力のある一人の百姓を感知 され、同時に、盗賊が落とし た小包によって皆から誤解を受けることを予知された。
それを防ぐため仏陀は、アーナンダ尊者を連れて野良仕事をしているその百姓の所へ 出掛けられた。
そして、その地に着くとアーナンダ尊者に「アーナンダよ、ここにたいへん 危険な毒蛇がいる」と言った。「はい、尊者よ。確かに危険な毒蛇がおります」と アーナンダも答え、やがて二人はその場を後にした。
この会話を聞いていた百姓は、 「おかしなことを言う人達だね。わしゃ、ここに何度も来ている が、そんな毒蛇など 見たことがない。ひとつわしの手で退治してやろう」と仕事を止めて毒蛇探しを始めた。
やがて百姓は小包を見つけると中身も確かめずそのまま土をかぶせ、一部が土からはみ出た ままの状態で別の場所へ移った。
しばらくすると、町の追っ手たちが盗賊を探しにここまで やって来た。そして、例の小包を発見すると、その近くにいたこの男を盗賊の一味と勘違い して逮捕した。
町に着くと王様から死刑の判決を言い渡され、涙を流しながら刑場に向かう 百姓は、ふと仏陀とアーナンダ尊者の会話を思い出した。
「アーナンダよ、ここにたいへん 危険な毒蛇がいる」「はい、確かに毒蛇がおります」 「アーナンダよ・・・」 「はい、 確かに・・・」
この繰り返される奇妙な独り言に不審を抱いた役人が王様に報告した。
王様はもう一度百姓を取り調べ、仏陀に確認した結果、無実で あることがわかったのである。
(第67偈の因縁物語)





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